M32「レクイエムからの復活」
●ロミオもジュリエットも生き返るハッピーエンド   両家が自らの誤りに気づいて和解することで、人が互いに許しあうことの尊さをクローズアップさせました。   ロミオとジュリエットだけでなく、決闘で死んだパリス伯爵やティボルト、マキューシオなど全員が生き返り、全出演者がそろって、ベートーヴェン第九の 「歓喜の歌」のような大合唱でフィナーレとなります。 ●「恨みや憎しみからは、ただ憎しみしか生まれなかった」、と悔い 和解する両家の両親たち（2005年我孫子市民会館） ■M32「レクイエムからの復活　あびこ市民ミュージカル公演 2005.8.28のVTR Youtubeへリンクします。下記の歌詞（台本）とともにごらんください。 ※この公演では、ロミオをベルノ、ジュリエットはマリエットという役名で上演しています。
・・・ジュリエットが、復讐の剣で自らを刺そうとした時、神秘的な光と音が轟き、ジュリエットは倒れる。直後に、ロレンス神父が駆けつける。 ロレンス：ああー、遅かった。すまぬ、ロミオ！　おおジュリエットもか！ Ｍ32　レクイエムからの復活 ロレンス 魂の　入り口を　赤く染め　若い血が流れた 死や　不自然が　眠り　巣食うところに また命が　呑みこまれた 人の力の　及ばぬ大きな　力に 人のもくろみは　もろくも破れ 青春が　断ち切られて　むなしく消えた （両家の両親、一族たち、市民たちが現れる） 市民たち いくつかの　真実と　いくつかの　愛 いくつかの　青春と　いくつかの　命 ロレンス わずかのすれ違いに　引き裂かれた　二人の愛 すべては　私のあやまち　還らぬ　命 市民たち いくつかの　真実と　いくつかの　愛 いくつかの　青春と　いくつかの　命 両家の親たち 恨みや　憎しみから　生まれるものは　ただ　憎しみ 赦しあおう　きょうだいよ　戻らぬ息子に　娘に誓う ・・・不思議な光と音がする。運命の女王が高みにいて静かに詠唱する。		運命 赦しあう者には　平和と　安らぎが宿る ジュリエットは　その不幸なときに　だれも恨まず 復讐の連鎖が切れた キャピュレット家に　伝わる　復讐の剣は 5百余年の　呪いから　解き放たれて 正義の剣に　戻ることができた （市民たちの詠唱が続く中で） 「ジュリエットは　再び目を開けるだろう」 （ジュリエットが起き上がる。驚き、喜ぶ両親たち） 「正義の剣は　ロミオを侵した毒を消し ロミオの魂が　地獄の門をくぐる前に この世へ　呼び戻すだろう」 （ロミオが生き返って立ち上がる。喜ぶ両親たち。ジュリエットと抱き合う） 市民たち いくつかの　真実と　いくつかの　愛 すべては　赦しあう　そのときに よみがえる　命 運命 恨みの剣の刃（やいば）で　その命を　落とした者も 奇跡の力で　よみがえるだろう （ティボルト、マキューシオ、パリスが生き返って、現われる。皆が祝福して迎える） 全員 静かに　輝く　夜明けがくる 太陽も　微笑を　投げかけ昇る 赦される者　生きて行く者 すべての魂を　優しく包む　朝がいま ヴェローナに　訪れる いくつかの　真実と　いくつかの　愛 いくつかの　青春と　いくつかの　命 いくつかの　真実と　いくつかの　愛 いくつかの　青春と　いくつかの　命 ・・・幕は降ろさず、拍手の中でカーテンコールへ続く・・・
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